男性のための男性による男性だけの映画。
男の本質がよく描かれている。
寡黙=男の色気という言葉を思い出す。
「君に読む物語」でも、ライアン・ゴスリングの「相手を一心不乱に愛するひたむきさ」の演技が光っていたが、もともと、何があってもやるといったらやる、という男性の遺伝子の一番良いところを持っている役者。
ある意味、顔の雰囲気は違うが、「サムライ」のアラン・ドロンをも連想する。
あるいは、昔の任侠映画。
死ぬとわかっていても、負けるとわかっていても、好きな人のために死すことを覚悟で、
勝負にでる・・・・泣ける映画。
私自身、寡黙などまったく似合わない人間なのでライアン・ゴスリングのこの寡黙さには憧れる。
映画のなかだけの男の中の男、いいではありませんか。
資料。
スタントマンと逃がし屋の二つの顔を持つドライバーの姿をクールに描き、欧米の評論家の称賛を浴びたクライム・サスペンス。昼と夜では別の世界に生きる孤独な男が、ある女性への愛のために危険な抗争へと突き進んでいく。メガホンを取ったデンマーク人監督ニコラス・ウィンディング・レフンは、本作で第64回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞。『ブルーバレンタイン』のライアン・ゴズリングと、『17歳の肖像』のキャリー・マリガンの演技派が出演。緊迫感あふれるバイオレンスとフィルム・ノワールのような雰囲気、ジェットコースターのような展開から目が離せない。
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寡黙 ライアン・ゴスリング
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