時間。
こんなに大切なものはない。
以前松岡正剛氏がもう時間がない、とつぶやきながら、タバコをぷかぷか
吹かしていた画面を思い出す。
思い返せば、特に年代は関係なくいつも何かにせっつかれ、強迫観念のなかで生きてきた自分がいる。
それは適度なストレスになって良きモチベーションにもなれば、心臓を痛めて持病の原因にもなった。
しかしながら。
自分の気質はもうこんな年になってからではもう治らないし、変わる筈ものない。
良い事も悪いこともすべてひとまとめにして飲み込んで生きていくしかないではないか。
自分の運命を愛することを覚えるしかない、そう思うようになってきた。
人生は短い。花のように。
またまた、思い起こせる人生は永くもある、キネマ映画のように。
サルでもなく、犬でもネコでもなく、人の人生というもの、思い出すことでしか人間の人生にはならない。
さあ、記憶の井戸のなかにおりる時間がやってきた。
↧
珈琲を飲みながら
↧