ネイマールを骨折させた男・スニガが保護要請 殺害予告、娘にも乱暴脅迫
ネイマール（手前）の背中に跳び蹴りのような形でぶつかるスニガ。ネットには殺害予告も出ている （ＡＰ）
コロンビア代表ＤＦフアン・スニガ（２８）＝ナポリ＝が自身と家族の保護を要請していることが９日（日本時間１０日）、明らかになった。準々決勝 のブラジル戦でエースＦＷネイマール（２２）＝バルセロナ＝に脊椎骨折を負わせたことで非難が殺到し、ネット上では殺害予告まで出る事態に。本人の申し出 を受けたコロンビア政府が、スニガがプレーするイタリアの当局に働きかけるなど国際問題に発展した。（サンケイスポーツ）
ブラジルのエースに大けがを負わせ“時の人”となったＤＦスニガが、自身と家族の保護を訴え出た。地元紙などによると、コロンビア・サッカー連盟が本人か ら安全の問題について相談を受け、外務省に保護を要請。ナポリに所属するスニガは１年の大半をイタリアで過ごすが、コロンビア政府がイタリア当局に働きか けを行ったという。
スニガは準々決勝のブラジル戦で相手ＦＷネイマールと接触。ネイマールは脊椎骨折で今大会絶望となり、ブラジル国内を 中心に非難が殺到した。ネット上ではイタリアの住所が無断で公開され、人種差別的発言や脅迫が多く書き込まれるなどエスカレート。スニガの幼い娘に乱暴す るなどといった悪質なものや、殺害予告まで出ている。コロンビアでは１９９４年米国大会に出場したＤＦエスコバルが１次リーグ敗退後、戻った母国で射殺される悲劇が起きた。第２戦・米国戦でのオウン ゴールが原因ともいわれている。スニガは現在、ブラジルからも近いコロンビア国内で休暇中で、間もなくイタリアに渡るとみられるが、枕を高くして寝られな い日々が続いている。
コロンビア連盟は９日に声明を発表。「スニガと彼の家族に対するいかなる脅迫も侮辱も受け付けない。安全のための適切な措置を講じる」とし、警護を手配するとしている。